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現場ブログ
和歌山市の台風で飛ばされた棟の板金を再利用して復旧しました!
和歌山市の台風で飛ばされた棟の板金を再利用して復旧しました!
公開日:2020年10月08日
和歌山市の住宅で台風でスレート屋根の棟板金と下地の貫板が剥がれて、テラスの波板も飛散し、修復工事を行うことになりました。
K様邸は木造・2階建てでお隣の住宅と繋がっている長屋です。台風の強風で棟に取り付けている板金とその下地が剥がれて屋根のアンテナも倒れてしまいました。台風の後に家の外に出ると、棟板金が数枚落下していたそうです。剥がれた板金は形を整えると使えそうだったので、再利用して復旧することになりました。下地の貫板は破損して飛ばされていたので、新しい貫板を取付けます。今回被害に遭ったのは大屋根(一番高い屋根)の棟板金と下屋の降り棟の板金です。貫板を固定している釘が屋根面に残っていたので、
貫板が劣化している状態の中、強風に見舞われて貫板が割れて剥がれてしまった可能性があります。
台風の被害状況
K様が台風後に最初に気づいたのは屋根に設置されているテレビのアンテナが倒れていることでした。
テレビのアンテナは複数の方向から支線を張って倒れないように固定されていますが、強風を受けて支線が切れて横倒しになっていました。電気の職人が電波状況を確認すると問題が無かったので再利用して立て直すことになりました。
また、棟の板金と下地の貫板がすべて剥がれています。
棟とは屋根の頂点の取り合い部のことで、スレート屋根(薄型の屋根材を並べて葺いた屋根)の場合、棟にばんきんを取付けています。板金を屋根面に直接打ち付けると雨仕舞が悪いので、先に下地板を固定してからその上に板金を被せて取付けている形状です。
貫板は屋根面に向かって釘留めされているのですが、その釘だけが残っていることから、釘が抜けて貫板が飛散したのではなく、貫板が知らず知らずのうちに劣化していて、強風に煽られて割れてしまい、飛ばされたようでした。
K様邸には下屋があり、その降り棟の板金と貫板も飛ばされていました。
降り棟とは軒先方向に流れる棟のことです。降り棟も同様に、屋根面の取り合いの隙間を埋めるために板金を取付けているのですが、台風の強風で飛散してしまいました。
降り棟をよく見ると、割れた貫板が部分的に残っていることが分かります。
台風の後に家の周りを確認すると、棟板金が数枚落下していいるのを見つけて保管されていました。
この板金はまだ使えそうだったので再利用して復旧することになりました。少し変形している板金もありましたが
「形を整えて使ってほしい」
とのご希望で、見た目は少し悪くなりますが、使用することになりました。
1階に設置されているテラスの波板も台風の風で半分以上が飛ばされてしまいました。
ここには洗濯物を干すので、不便に感じているそうですが、
「とにかく屋根が心配なので屋根だけでも先に修理してほしい」
というご相談でした。
台風の後にたくさん現地調査にお伺いしましたが、屋根に被害があり、波板も飛ばされた住宅がいくつもある中、ほとんどの方が
「波板はなんとか我慢するので先に屋根を修理してほしい」
とご希望されていました。調査も修理も予約でいっぱいの中、
「できるだけ早く屋根を直したい」
と切望されているかたが多くおられ、順番に対応させていただきました。
K様邸はベランダにもテラス屋根があり、そこの波板が1枚めくれ上がっていました。
「風が吹くたびにバタバタと動くので音を聞いてるだけでも心配なんです」
とのお話でした。
波板が飛ばされて通行人にあたると危険なので、めくれ上がった波板はその場で撤去させていただきました。
この工事で、1階とベランダの波板両方をすべて張替えることになりました。
各所修理の様子
テレビのアンテナの立て直しは電気の職人が行いました。
新しい支線を張り、複数の方向からしっかりと支えて固定しました。電波状況を計測し、実際にテレビが受信されているかお部屋の中に入らせていただき確認済です。
次に屋根の修理を行いました。
まずは既存の貫板を固定していた釘を抜き、新しい貫板を屋根面に向かってしっかりとビス留めしました。
板金を復旧する時に貫板が傷んでいると板金をきちんと固定できないので、必要であれば貫板の交換をご提案しています。K様邸は貫板も飛ばされていたので新しくなりました。
貫板の上に棟板金を被せてビス留めして復旧完了です!
不足している板金は新しい板金をご用意しました。
棟板金は横方向から固定することで、貫板に向かって留め付けることができるので、ビス頭から雨水が浸入したとしても、屋根の内側に入りにくくなっています。(屋根の下地に
向かってビス留めしていないため)
下屋の降り棟の板金も復旧完了です!
新しい貫板を設置し、板金は形を整えて再利用させていただきました。
テラスの波板もすべて張替えました。
この波板はポリカーボネート製の波板です。柔軟性があり衝撃に強く、加工がしやすい波板なので現在主流になっています。
波板を固定しているフックもポリカフックなので割れにくく、以前よりも長持ちします。
台風の被害にかかわらず、屋根のことで何かきになることがありましたら街の屋根やさん和歌山店にお気軽にご相談ください。
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