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現場ブログ
和歌山市で台風で屋根の瓦が割れて下のお部屋で雨漏りが発生!
和歌山市で台風で屋根の瓦が割れて下のお部屋で雨漏りが発生!
公開日:2020年10月06日
和歌山市にお住いのT様より台風被害のご相談をいただき屋根の調査にお伺いしました。
台風で2階の和室の天井に雨漏りしてのご相談です。
T様邸は土葺きの瓦屋根で、
台風で降り棟や桟瓦が割れたり飛散するなどの被害を受けました。
雨漏りしたので、業者に依頼をしてとりあえず応急処置をしたそうですが、工事まで順番待ちの状態が続いており、その中で街の屋根やさん和歌山店にご相談をいただきました。棟瓦は屋根面の頂点の取り合いに施工する瓦のことで、風や地震の揺れを受けやすいことから銅線を通して補強されていますが、T様邸は動線が切れている状態だったので、工事の時に新しい銅線で固定しなおします。また、割れた瓦を差替えて、剥がれてきている漆喰を詰め直し、強風で飛散したカーポートの波板も貼りかえることになりました。
T様邸は築約40年程で、台風の被害を受けるまで屋根のことはほとんど気にしたことが無かったそうです。今回の台風も、今までのように何事もなく通過すると思っていたそうですが、想像以上の強風に見舞われ、
「すごい怖い思いをした」
とお話されていました。
屋根は下からあまり見えないですし、雨漏りが発生するなどの異変が無ければメンテナンスや点検を視野に入れることが少ないかもしれません。ですが、いつ来るか分からない自然災害に備えて定期的に点検し、できる備えをすることで万が一の被害を少なくすることができます。
台風の時に2階の和室の天井から雨漏りが発生し、驚いてバケツを置くなどして対応するのにいっぱいいっぱいだったそうです。その後、しばらく経つと天井板が浮いてきてしまったのでガムテープを貼って応急処置されたとのことでした。
今回の工事で屋根を修理してから天井板の張り替えも行うことになりました。
街の屋根やさん和歌山店は、屋根修理はもちろん、住まいのことなら何でもご相談をお受けしていますので「ついでにここも見てほしい」など、気になることがありましたらお気軽にお声かけください。
屋根に上がって調査をしました。
T様邸は木造の2階建てで、「屋根は土葺きの瓦屋根」で
下地に土を載せて瓦を密着させて葺く工法になります。
土と瓦の重みで風に強いとされていましたが、平成30年に関西方面に上陸した台風21号は猛烈な暴風雨で、多くの住宅の瓦が飛散したり割れる被害を受けてしまいました。
T様邸は降り棟に被害がありました。
棟は屋根面の頂点の取り合い部のことで、降り棟は下に降りる棟のことです。
台風の時に雨漏りが派発生したので、業者に依頼してブルーシートで応急処置されていました。
被害箇所をきちんと応急処置している場合、そのシートを撤去して調査をするのはできるだけ控えています。雨漏りしている場合は特に、シートをめくって戻した後に万が一雨漏りしてはいけないからです。そのため、シートをそっとめくって隙間から確認しました。すると、棟のてっぺんに施工する丸瓦が割れていることが分かりました。
台風で被害を受け応急処置をされる場合は、業者に依頼してまずは被害状況の写真を撮影してもらいましょう。火災保険会社への申請には被害状況の写真が必要になりますし、応急処置をしてもらった後、他業者に修理を依頼する時にも役立ちます。
この写真は実際に工事にかかってシートを撤去した時の様子です。
棟の一番上に施工する丸瓦が大きく割れています。また、棟を固定している銅線も切れていました。この銅線は、棟瓦がバラバラに崩れるのを防ぐ役割があるので、工事の時に太い銅線に交換して固定しなおします。
割れた棟瓦の上の瓦が飛散していました。
葺き土にへこんだ跡を見ると、瓦が割れている部分と繋がっているので、台風の強風で何か大きなものが飛んできてここに落ちた可能性があります。
屋根面に葺いている桟瓦も数カ所で割れていました。
桟瓦は屋根面に落ちてきた雨水が流れる経路に葺いているので、割れてしまうとそこから屋根内部に雨水が流れ込んで雨漏りしてしまいます。
割れた桟瓦をシーリングで補修している部分もありました。
割れた瓦を含めて、シーリングで補修している瓦もすべて新しい瓦に差し替えて雨漏りを防止します。
鬼瓦の取り合いの漆喰も割れたり剥がれている箇所がありました。
漆喰は瓦同士の取り合いに生じる隙間を埋めて瓦をくっつける役割があります。漆喰は外気の影響で少しずつ劣化してきてポロポロと剥がれてくるので、そのような症状が出てきたら詰め直す必要があります。
T様邸は割れた漆喰を含めて鬼瓦の取り合いの漆喰を詰め直すことになりました。
もうひとつ気になった箇所があります。それは屋根の谷に取り付けられている谷樋です。
T様邸の谷樋は錆が進行していて、いつ穴があいてもおかしくない状態でした。谷樋は雨水が集中する箇所なので、そこに穴があくとたちまち雨漏りしてしまいます。台風被害ではないですが、防水性を考慮して谷樋の入替もご提案しましたが、谷樋の両側の瓦をめくって積み直すなど費用が掛かるため、将来的にメンテナンスすることになりました。
次は屋根修理の様子をご紹介します。
この現地調査の屋根修理はこちら(和歌山市で割れた瓦を交換して雨漏りした天井板を張り替え!)
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