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現場ブログ
和歌山市の漆喰工事で鬼瓦と棟瓦の取合いに漆喰を詰めます

みなさま、おはようございます！
今日は和歌山市在住Ｋ様邸の【漆喰工事】についてご紹介したいと思います。

漆喰(しっくい)という言葉を初めて聞く方も多いと思いますが、
漆喰とは水酸化カルシウム(消石灰)を主成分として作られた建築材料です。
お城や古い家等の屋根瓦をよく見てみると、瓦と瓦の隙間などに白い部分が見えると思いますが、その白い部分が漆喰です。
漆喰は耐久性や防火性等に優れていることから、お城の壁等にも使用されていました。

屋根瓦についての記事➡4つのチェックポイントで瓦屋根の点検・メンテナンスのタイミングを知ろう

和歌山市在住Ｋ様邸の屋根瓦漆喰が劣化していましたので、
古くなった漆喰を取り除き、新しく漆喰を詰めていく様子をご紹介していきたいと思います。

和歌山市在住Ｋ様邸　漆喰工事の様子

和歌山市在住Ｋ様邸では今回、一部分の漆喰工事を行います。
画像の数字で表した部分①～⑧の※鬼瓦部分の漆喰工事と、漆喰が剥がれてしまっている部分に漆喰を詰めていきます。

今回の現場ブログでは、黄色い部分で表した④と⑧の部分の工事工程の様子をご紹介します。
青い部分で表した⑤の部分では出来上がりをご紹介します。

※鬼瓦等、瓦屋根の構造についてはこちらのページで記載しています。
⇒瓦屋根の構造について

漆喰工事についてこちらでもご紹介していますので、よろしければご覧ください。
⇒傷んだ漆喰の詰め直し、棟瓦の取り直しで瓦屋根を健全に保つ

和歌山市在住Ｋ様邸　④の部分の漆喰工事について

鬼瓦と棟瓦(棟部分の瓦)の取合いと、棟瓦同士の取合いの漆喰を詰め直していきます。
なぜ、このような取合い部分に漆喰が詰められているのかというと、漆喰は瓦を固定する為と防水の為に詰められています。
なので、漆喰が劣化してしまうと・・・

瓦の固定力が弱くなる　
⇩

瓦同士が動き割れや欠けが発生する　⇨　瓦が動きやすくなると地震や強風時に瓦が落下する恐れがあります！
⇩

瓦がズレた部分や割れた部分に雨水が侵入(漆喰が剥がれた部分にも雨水が侵入)
⇩

雨漏りが発生！

このような問題が発生することがありますので、漆喰が劣化しているなあ～と
思った方は、漆喰工事を行うことをおススメします！

漆喰を新しく詰める前に、まずは古い漆喰を取り除いていきます。
古い漆喰を残したまま漆喰を詰めてもすぐに剥がれてくるので、綺麗に取り除く必要があります。

また漆喰は元々真っ白なのですが、「埃」「排気ガス」「カビ」「コケ」等の汚れで黒く変色していきます。
(※黒色の漆喰もあります)

古い漆喰を取り除いた後は、漆喰を詰めていきます。
漆喰を詰める時には、漆喰を詰める厚さがすごく難しいです。
漆喰を詰める場所によっても変わってくるのですが、鬼瓦と棟瓦の取合い部分は
約3ｃｍほどの厚さで詰めていくそうです！
鬼瓦部分や棟瓦の取合いなどは直接雨水が当たるので、少し厚めに詰めます。
厚めに詰めることで、瓦の固定の強度もアップします！

④の箇所の漆喰が完成しました。
漆喰の表面は綺麗にならす必要があるのですが、簡単そうに見えて実は難しいのです！
まさに職人技の見せ所となりますね。

続いては、⑧の部分の漆喰工事についてご紹介します。

④の部分と同じで⑧の部分も鬼瓦の漆喰が無くなっています。
⑧の部分では鬼瓦の無い箇所があり、この部分を「裏鬼‐うらおに‐」といいます。
裏鬼部分にも漆喰が詰められているのですが、和歌山市在住Ｋ様邸の裏鬼部分は漆喰が無くなり、葺き土が見えています。
葺き土が見えたまま放置していると、雨水が侵入してしまい雨漏りを起こす原因になります。
裏鬼部分の漆喰の詰める様子をご紹介します。

裏鬼部分は面積が大きく一回で厚めに漆喰を詰めてしまうと、剥がれてしまうことがあります。
なので裏鬼部分は薄く漆喰を塗り乾かしてから再び漆喰を塗るという作業を数回繰り返して、詰めていきます。
漆喰は最初は粘土のような性質ですが、乾燥すると固まっていきます。

裏鬼部分の漆喰詰めが完成しました。
和歌山市在住Ｋ様邸は漆喰を詰めましたが、他にも裏鬼部分に蓋する用の瓦もありますので、興味のある方はご相談ください★

⑤の部分の漆喰が完成した写真です。
鬼瓦部分や裏鬼以外にも、棟瓦と棟瓦の取合いにも漆喰を詰めました。
棟瓦の取合いにも隙間ができているので、隙間から雨水が侵入しないよう、漆喰を詰めます。

和歌山市在住Ｋ様邸の一部漆喰工事が終了し、次回からは外壁塗装を行っていきます。
外壁塗装工事の様子もご紹介していきたいと思います。
次回の現場ブログ➡和歌山市で外壁塗装前の準備！高圧洗浄・補修工事・養生作業について
　